リポート

半世紀をすぎて「めっきの現場より」

日本鍍金材料協同組合発行『鍍金の世界』に連載された回顧録「めっき業界にこの人半世紀をすぎて "めっきの現場より"」を再録しています。

1.めっき職人の一歩は膀胱めっき

  1. お前が死んでも仕事は続く
  2. 昔―昭和25年頃のめっきは…
  3. めっきの昔話
  4. 膀胱は自然物なのでアクシデントがつきもの
  5. めっきの革命―これほどの革命は二度と起きない
  6. 当社の高度成長は金杯めっきから

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2.高度成長期と共に雑貨の仕事で大忙し

  1. 徹夜…そして1台も完成しなかった
  2. 売上/不渡り率という指標があれば…
  3. 雑貨の仕事で大忙し…むちゃくちゃな業界
  4. バレル研磨とバレル光沢硫酸銅めっきの組み合わせ
  5. 過当競争の声が上がる
  6. GP3計画がスタート
  7. 現代の職人…技術と技能を考える
  8. GP3計画ではどんな人たちを集めたか…そして結果は

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3.目から鱗が落ち、現場改善に燃えた日々

  1. 電鋳技術は古くて新しい技術
  2. 電鋳金型も一筋縄では行かなかった…
  3. 電鋳の仕事には大きな隘路が…
  4. 装飾めっきを根本から問い直す…
  5. いままでの装飾めっき…
  6. デザイナーたちは何を始めたのか
  7. スピードが命の研究開発
  8. 研究は倉庫でもできる
  9. 同業者にも、めっきに文化をもたらした人もいた
  10. コンサルタントとの出会い

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4.失敗の系譜 そして中国の技術移転もまた失敗

  1. 魚は頭から腐る…酒に酔わない頭はあっても…
  2. 浜の真砂は尽きるとも、世にめっき不良は…
  3. いざっても進め…
  4. 失敗の系譜…失敗の連続
  5. 大失敗に終わった中国への技術転移…
  6. 世界一美しい北京空港への道路…
  7. 北京H五金工場の桁違いの希望は…
  8. 山東省の地方工場に合作の…
  9. 夜の北京駅で野宿している人をかき分けて…
  10. 鍵を持った人がいないので、排水処理工場は…
  11. 竜口工場から視察団が…
  12. 最初の衝突…

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5.中国竜口市の技術移転に大きな落とし穴

  1. 素晴らしい北京新空港、でも…
  2. 出てこないスーツケースに待ちくたびれて…
  3. 北京には青空がない…
  4. 街は活気にあふれ、人々は生活を楽しんで…
  5. 中国技術転移を書いた経緯について
  6. 苛酷な状況下での設営…まずは商談会から
  7. 研修生がやっと到着…
  8. 送った設備にサビが…
  9. 工場はべた遅れ…
  10. 1991年12月1日、大荷物を持って中国入国

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6.慎重に進めた金電鋳ジュエリー製造技術移転

  1. 契約トラブルの後始末…
  2. 中国側は勝手に商売を始める…
  3. 工場は送電線が切られ…
  4. 電鋳技術の広がりを求めて…
  5. 自社で金電鋳技術を開発したい…
  6. 開発は生易しいものではなかった…
  7. なかなか安定しない製造プロセス…
  8. 二次加工から販売まで手を広げる…
  9. バブルが弾けると…
  10. 中国へ金電鋳ジュエリー製造技術の技術移転…

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7.新事業継続を断念しかし新たな開発事業の展開

  1. すべて順調に進む
  2. 据付は楽しかった
  3. サーティワンのアイスクリームを食べる
  4. 工場は動き始める
  5. 北京宝飾展で展示即売をする
  6. 契約の打ち切り
  7. 辛い仕事が続く
  8. インターネット上にホームページを開設
  9. 技術部と現場は大いに頑張る
  10. デジタルカメラの三価クロムめっきが多くなる
  11. 技術部の生んだ新しい仕事は

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8.ISO、3S運動そしてヒキフネ祭りの定着

  1. 不良との戦い
  2. よみがえるハイプレート
  3. 今の技術部はどんなことに取り組んでいるか「ニオブ超電導線に高速道めっきの実現」
  4. 電鋳の新しい展開―ナノフォーミング
  5. 私は消極的だったISO9000、140000の取得
  6. 環境ISOも続いて取得…
  7. 社長の熱意で大きく変わった3S運動
  8. 町工場こそ人の顔をした会社だ…
  9. すべてはこれからで、ヒキフネはいつもこれからの会社なのです。
  10. 公害問題から環境問題へトリクレンと6価クロムフリー
  11. いずれはニッケルレスの時代が来る

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9.抽速を尊び行動した半世紀

  1. 組合の中で
  2. 強力に進めたホウ素・フッ素規制に対する運動
  3. 参議院予算委員会で森本議員(公明)の質問
  4. ホウ素フッ素暫定期間の延長の影に隠れた土壌汚染問題
  5. めっきには未来がある…めっきには最大のエコ技術
  6. 海外進出の失敗についての総括
  7. 研究開発の今後と会社のありかた
  8. 結びに近い話ですが
  9. 終りに

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「海外進出を考える」中国進出の経験から

石川進造が1988年12月に中国山東省にヒキフネの亜鉛ダイカスト製品の技術輸出を行った。その経緯と失敗について、東京都鍍金工業組合 「組合広報」1996年1月及び2月号の2回にわたり寄稿したものである。

1996年1月号

  1. はじめに
  2. NHKの取材について
  3. 中国と初めての接触
  4. 当社の概況
  5. 北京H工場との合作
  6. 中国に工場を設営する R電鋳庁との合作
  7. 最初の接触
  8. 1987年8月 意向書にサイン
  9. 1987年10月 2回目の打ち合わせ
  10. 1988年2月 契約前の中国の訪日調査は
  11. 最初の摩擦
  12. 1988年3月 厳しい見積り検討会
  13. 1988年3月6日 空港での契約書サイン

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1996年2月号

  1. 計画に無理があった
  2. 1988年8月 やっと研修生が来ました
  3. 1988年10月24日~11月7日 第一回設計会議
  4. 設備にサビが
  5. 腹を括る
  6. 1988年12月1日 大荷物を持って入国
  7. 悲惨な工場での生活
  8. 据付でのトラブルは尽きない
  9. つまらない議論
  10. 複雑な国内合弁
  11. 88年12月10日 鋳造機の能力不足
  12. カタログに落とし穴
  13. 12月15日 やっと部品検収
  14. 12月17日 検収の開始
  15. 12月18日 部品検収はよい結果だが
  16. 12月20日 契約トラブルの後始末
  17. 12月21日 罰金の要求が出た
  18. 工場は勝手に販売を始める
  19. 新しい提案でR電鋳庁に行く
  20. 工場は閉鎖されていた

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環境省「ふっ素・ほう素など3物質規制」に対する規制緩和の働きかけ

環境省は2003年に「ふっ素・ほう素など3物質規制」を定める意向であった。鍍金工業にとってその規制が不条理であり、遵守することは不可能であった。石川進造はこの規制により、鍍金工場の存続に危機感を覚え、東京都鍍金工業組合を動かし反対運動を行った。その運動の一部を「組合広報」4月号から転載したものである

私の意見

3月29 日、環境省は「「ほう素、ふっ素、アンモニア及び硝酸・亜硝酸化合物に係る暫定排水基準の見直しについて(案)」に対する意見の募集について」の報道発表をしました。本文には「41 業種中26 業種は、安定的な排水処理等の技術はいまだ開発・実用化の途上にあり、現時点においてなお、直ちに一律排水基準を達成することが困難な状況にあります。(省略)26業種は、可能なものについては暫定排水基準を強化し、その上で暫定排水基準の適用の延長(平成19 年6 月30 日まで)等の措置を講ずる予定です(原文の一部を抜粋)」とし、国民に広く意見募集をしております。

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環境プロジェクトの活動について

巻頭「わたしの意見」からの続きです。暫定期間の延長の獲得について、本家争いをするつもりはありませんが、結果がでるとあちこちで手柄話がでます。われわれの運動に対してフライングなどとの声もささやかれています。
しかし私たちは、結果は大切ですが、すべてだと思っておりません。共通の危機感のもとに、自分事として運動を起こし、そしてその経過こそが連帯感を育て大切なのです。活動のあらましを記します

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組合環境プロジェクト 環境省 小池百合子大臣と会見

東京都鍍金工業組合環境プロジェクト(石川進造委員長)は2月24 日(火)4時から霞が関の環境省環境大臣室において小池百合子大臣と、めっき業に対する暫定排水基準の適用期間の延長等について会見した。
環境省から 小池百合子大臣参議院議員・加藤修一環境副大臣及び環境省担当官2名、衆議院議員太田昭宏公明党幹事長代行、高木美智代衆議院議員、都議会議員の石井義修公明党東京都本部幹事長、鈴木貫太郎都議会議員、野上純子都議会議員、中嶋義雄都議会議員、ともよし春久都議会議員、組合から姫野正弘副理事長、石川委員長はじめ川上洋一委員、菊池忠男委員、神戸徳蔵訓練校教頭、志賀孝作環研所長が出席した。

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