当社のクリア塗装について

 当社ではめっき処理後のクリア塗装を含めお取り扱いをさせて頂いております。

クリア塗装の目的は、『指紋性』『仕上げめっきの摩耗防止』などですが、元々

皮膜が硬いめっきに関してはクリア塗装をお勧めしておりません。理由としては、

コスト面も有りますが塗装密着不良の要因があります。弊社の取り扱っておりま

すめっき仕様では、クロム(6価)、ブラッククロム(3価)が対象となります。

 当社ではめっき処理~クリア塗装まで一貫生産を行っております。めっき処理を

施してからクリア塗装用治具に掛け変える事なく量産出来る事がコスト面でも有効

であり、数十年間この方法で量産を行っております。

(掛け替えを行わないのでゴミが付きにくい)

 当社のクリア塗装は静電塗装方式となっており、強い静電気を塗料にかけ製品へ

の付きまわりを良くしています。仕上りでめっき表面にクリア塗装が施されている

のが解らない様にクリア塗装膜のレベリングに注意し生産しております。クリア塗

装の膜厚は3~5µm程度と薄膜となっております。

 また、お客様よりクリア塗装のスレキズ防止が出来ないか?などのご要望があり

クリア塗料の調整等を自社内で行って、その様な声に日々努力しているところです。

クリア塗装膜のレベリングが良ければ仕上りも綺麗ですが干渉膜(ガソリンに水を

一滴垂らした時に生じる七色の膜の様な)が目立つ様になってしまいます。干渉膜

を目立たない様にするにはクリア塗装膜表面を荒らし光の乱反射を起こす事で目立

ちにくくはなりますが、仕上りは良くありません。ゆずの肌の様な凹凸感が生じて

しまいます。この干渉膜を出来るだけ無くすには、電着塗装、UV塗装、粉体塗装な

ど高膜厚塗装などが上げられますが、コストは跳ね上がります。

 当社では、スレキズ対策、干渉膜対策について今後とも取り組んで参ります。

そしてお客様にご案内出来るよう努力して参ります。

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