無電解ニッケルめっきの摩耗性向上 高濃度無電解ニッケルめっき
無電解ニッケル・リンめっきは、次亜リン酸塩を還元剤とする化学めっきなので、ニッケル・リン合金めっきになります。複雑な形状にもめっきが均一に付きますので高い防錆力 を発揮します。
また、熱処理を行う事で硬質クロムと同等な硬度を持つ優れためっきです。無電解ニッケルめっきは非晶質なので、熱を加える事によりリンがニッケルと結合して微結晶質へと変化(リン化ニッケルが結晶分散析出)して、皮膜硬度が上昇する。350~400℃でピークをむかえます。
熱処理は大気炉でベーキング処理を行いますので、青色や茶色くなります。外観的に変色なしで行うためには、無酸化熱処理炉などを使用します。特殊な熱処理炉なので、コストが高くなります。当社は、低コストで変色しないベーキング処理を行います。無電解ニッケル+耐摩耗性向上などのベーキングに際してはご相談ください。
※下記の写真は、ステンレス素材に無電解ニッケル・リンめっき後、ベーキング処理を行った物です。
No.1 ステンレス素材
No.2 無電解ニッケル・リンめっき
No.3 無電解ニッケル・リンめっき後に低コスト変色防止ベーキング処理
No.4 無電解ニッケル・リンめっき後に大気炉にてベーキング処理