製品設計とめっき膜厚

関連技術

厚付めっき

「⼨法公差」と「めっき厚み」

めっきを施す製品の設計及び素材の加⼯ではめっき膜厚を考慮する必要があります。
よく「素材が図⾯⼨法で仕上がっている為にめっきは⼨法交差の範囲で施す」というケースがありますが、この場合はめっき膜厚の管理もシビアになりますし、膜厚も制限されてしまい外観や耐⾷性といった製品に対する品質要求を満⾜出来ない可能性があります。

本来、⼨法公差とは加⼯の誤差等に対する許容範囲であり「めっき厚み」ではありません。
めっきを施す製品には「めっき厚み」が必要となります。
ですから基本的に被めっき⽤素材は仕上がり狙い⼨法より「めっき厚み」を差し引いた⼨法に仕上がっている必要があります。

マイナスゼロ公差という例外

ただし例外のケースもあります。例えばマイナスゼロ公差の製品で「めっき厚み」をそのまま差し引いてしまうと、めっき厚みの振れにより仕上がり⼨法がマイナスしてしまう事が考えられます。このような事から製品ごとに品質要求に対し必要とされるめっき厚みを設定し、これを考慮した素材⼨法を決定する必要があります。
製品の外観や耐⾷性等の品質要求を満⾜させる為にも製品設計や加⼯⼨法設定の際は是⾮事前にご相談下さい。
より良い製品を造るご協⼒をさせて頂きたいと考えております。

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