ヒキフネの環境化学物質について
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めっき種別
ヒキフネ環境活動
-環境化学物質について-
ヒキフネではISO 14001認証を取得してから早いもので12年が経ちました。
世の中の環境への関心はその頃とは比べものにならない程高まっているように思えます。
最近ではRoHS2やPFOA規制の強化、REACH規則 認可対象物質リスト追加、紛争鉱物調査等の
規制の変化に伴い、弊社めっき製品への含有化学物質についての問い合わせが多く寄せられて
おります。新型コロナウイルスの影響もありましたが、昨年の調査件数134件を上回り、151件
の調査お問い合わせをいただいております。さらにここ最近の傾向といたしまして、お見積り
段階でのお問い合わせも多くなっております。また、CSR(corporate social responsibility
「企業の社会的責任」)の観点から紛争鉱物調査のお問い合わせも多くなり、ヒキフネでも今年
紛争鉱物対応方針を下記の様に定めました。
-紛争鉱物対応方針-
コンゴ民主共和国およびその周辺国で採掘された鉱物の一部が武装勢力の資金源となり、紛争、
戦争犯罪、環境破壊、児童労働をはじめとする人権侵害等の社会問題を助長していると考えられ
国際的に大きな問題となっています。
ヒキフネでは、調達活動を通して紛争、環境問題、人権侵害等の社会的問題を引き起こす懸念の
ある原材料の購入、および使用をしない取り組みを推進しています。
*「紛争鉱物」武装勢力が関与したタンタル・錫・タングステン・金 が含まれています。
当社では各規制化学物質及びお客様からの要求事項 等をまとめた『株式会社ヒキフネ「製品有害
物質規格値表」』(以降ヒキフネ規格値表)を作成していますが、現在69項目約7400物質(重複物質
有り)が記載されており、今後ますます記載される物質が増えると予測されています。
-エネルギー資源-
ヒキフネでは省エネ・省資源に日々努めております。電気、ガス、水道などの使用量を毎月把握し
目標数値をオーバーした場合は、毎月従業員全員参加の会議(現在はリモートで実施中)で報告を
し継続的に省エネ・省資源の意識を高めております。また、19年度は省エネ・省資源の改善活動に
より電気、ガス、水道の使用量を18年度より削減する事が出来ました。
エネルギー使用量
●環境対応めっき~ニッケルアレルギー編~●
ヨーロッパではアレルギーの主要な原因となるニッケルをREACH規則附属書XVIIに皮膚への
直接かつ長時間皮膚と接触することが意図した製品への使用、および製品の上市の制限が定め
られています。
主な対象製品は下記の様な人が直接身につける製品になります。
・イヤリング
・ネックレス
・ブレスレット
・アンクレット
・指輪
・腕時計の本体
・腕時計のベルト
・衣服に使用されるリベットボタン、ベルト、リベット、ジッパー、金属のマーク 等
ですが、近年ではバッグや財布といった人が直接身につけない製品にもニッケルフリーを要求
するメーカー様が増えてきております。ヨーロッパでは女性の約10-20%、男性の約1-3%が
ニッケルアレルギーと言われており、ニッケルアレルギーに対するが関心が日本人より高く、
リスク回避のためにニッケルを使用しないようにしたとの考えがあると思われます。
ヒキフネではそうした要求に対応するため、ニッケルフリーめっきをご用意しております。
弊社では「U(ユリジウム)」めっきと呼んでおり、めっき金属としてはニッケルではなく
「銅」「錫」「亜鉛」の三つの金属からなる三元合金となります。
「U(ユリジウム)」めっきの色合いとしてはニッケルめっきと同じく白色系となっております。
また、この「U(ユリジウム)」めっきは機能性用途もあり、「磁性を嫌う部品」や「音響関係
部品のノイズ対策」にも使用されております。
「 U (ユリジウム) 」 めっきのページは、ココをクリック!!
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