
『SIAM HIKIFUNEのスタッフ教育』
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『SIAM HIKIFUNEのスタッフ教育』
SIAM HIKIFUNEの勉強会などについてご紹介いたします。
製造業や日本でのめっき業の当たり前となった部分を、如何にタイ人スタッフに理解して貰い、管理して行くかが重要なポイントになってきました。
実際の所、立ち上げ当初は単位統一、理解度の確認から始まりました。水の場合、1リッターは1kgですが、当社で使用する薬品は比重の関係で1リッターが1kgではありません。25kgで購入した液体薬品を毎日、1リッター使用する(補充)と教えますが、当然、薬品は25回分にはならず入出庫表が合わないとなりました。
では、毎回の水溶液薬品補充を台秤に載せ1kgを測手し、補充させていくのか・・・
赴任者は常に悩みを抱えます。
めっき業では教える事が沢山あります。電気、化学、設備と全てに精通した知識が必要です。
当社では、Cuめっき、Niめっき、無電解Niめっき、クロムめっきを取り扱っていますが、毒劇物である薬品を使用しながら工業用製品や装飾品を作るため、安全かつ地球環境も踏まえた取り組み、システムの構築とそれらを理解した作業者を育成する事が必要です。
当社では、本社とは別にホームページとFace Bookを開設致しました。
まだまだ、SIAM HIKIFUNEでは日本のヒキフネに比べ取扱品目、めっきの種類も少ないですが、タイならではの近況報告や取扱品目など随時アップしていますのでお気軽に閲覧頂き、Face Bookには『いいね』をお願い致します。
SIAM HIKIFUNE ホームページ https://www.smri.asia/jp/siamhikifune/
SIAM HIKIFUNE Face Book https://www.facebook.com/Siam-Hikifune
※フェイスブックでは、今後、『タイで見つけためっき製品』これは、何めっき?など、弊社のスタッフが見ても勉強になる様な配信、弊社のトピックスなどを配信して参りたいと思います。
さて、本題の技術継承と教育についてですが、ヒキフネの技術継承はもちろんですが、教育面での社内教育では、筆者の私も思考錯誤で続けており、できるだけスタッフに興味を持たせるため、カルピスを使用した事もあります。
カルピス原液、水、炭酸水、牛乳を準備し、タイで販売されているカルピスを試飲してもらい、同じ濃度でカルピスを作るように指示しました。結果は飲める状態では無く、原液+牛乳+水と初回から補正に足し算のオンパレード。めっき液も同様にスタンダードの理解、正確な測量、撹拌なども一定させる事が大切であり、容液での引き算の難しさを教えた事があります。
しかし、その様な講義だけでは、緊張感が薄れてきた部分も見え隠れしてきたので、昨年より外部講習での教育を始めました。日本でもお世話になっている地方独立法人東京都産業技術センターのご協力を得て、めっきの基礎化学を数回の講義に分け、実施してもらっています。社内で行った単位の確認から比重、濃度など振り返り、最終的にはめっきの基礎である酸化・還元の講義を今後も行い、スタッフへの教育を行って参ります。
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