電気自動車(EV)充電器 コネクター部分への銀めっき
現在 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)の急速充電器の規格は、日本のチャデモ(CHAdeMO)、欧州のコンボ(COMBO)、米テスラが推進する独自規格、そして中国の「GB/T」の4つに大きく分けられます。充電器の規格はクルマと接続するコネクターだけでなく、通信方法などにも様々な違いがあり、クルマ本体の設計手法も変わる様です。
日本では 電気自動車を普及させるためには全メーカー共通の充電方式が必要であるとのことで 2010(平成22)年3月に トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車工業、富士重工業、東京電力を筆頭に、国内外の企業や団体によりCHAdeMO協議会が設立され、コネクター(端子)・充電方法・通信方法の統一がはかられています。
参考:日経ビジネス 2017年4月10日号
コネクター(端子)には 電気・熱特性に優れている銀めっきが多く使われており、なかでも より耐磨耗性、摺動性に優れる光沢銀めっき(硬質銀めっき)が用いられています。部分的に めっき膜厚を変える必要がある場合、弊社では 治具など加工方法を工夫して パイプ内面は厚く、外周部は薄く などのご要望にお応えしております。
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光沢銀めっき |
無光沢銀めっき |
硬度(Hv) |
180 ~ 210 |
70 ~ 90 |
皮膜純度 |
99.0%以上 |
99.9%以上 |
接触抵抗※1(mΩ) |
0.9 |
0.7 |
※1 接触圧36gにおける抵抗値
チャデモ(CHAdeMO)とは。。。
Charge de move:動く、進むためのチャージ、または充電中にお茶でもいかが? という意味をもつそうです。