亜鉛ダイカスト製品のめっき不良対策

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亜鉛ダイカスト

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品質向上の取組

亜鉛ダイカストプロジェクト始動

2016年度(16年6月1日~17年5月31日)は、弊社の3ヶ年計画の初年度にあたります。
弊社では、売上、利益目標の他、安全、品質、コスト、効率化などの3ヶ年計画を立てて実施していきます。各セクションが、色々な取り組みを実施し改善していますが、今回は、その中で亜鉛ダイカストの不良に対するプロジェクトを始動しましたのでレポートします。

亜鉛ダイカスト製品のめっき不良

亜鉛ダイカストは、融点が低く、流動性が良いことから、加工性に優れ複雑な形状、肉薄化が可能です。色々な表面処理(めっき、塗装等)ができ、大量に安価に生産が出来る事から色々な分野で使用されています。弊社でも毎日、お客様からの加工委託品、弊社協力工場生産品の数多くの亜鉛ダイカスト製品のめっき加工をしています。

初めは何の問題もなくめっき加工が出来ていた亜鉛ダイカスト品も何ロットもショットを重ねていくたび、又は小さな条件の変化により、突如としてフクレ等の不良が発生することがあります。これは、湯ジワや巣、2重層の変化や亜鉛が両性金属(酸性・アルカリ性両方で腐食する金属)であるために、ちょっとした処理条件の変化で発生します。

素材湯ジワ例

フクレ断面例

我々も折角めっきした製品が、不良によって廃棄や再加工に回すのは非常に忍び難く、何とかしたいと考えました。
そこで、弊社研摩協力工場にも協力していただき、亜鉛ダイカストプロジェクトを立ち上げ、めっき前の素材の改善、亜鉛素材に優しい前処理・めっき加工の改善に取り組んでいきます。3年という長いスパンで、まだまだお客様にはご迷惑をおかけ致しますが、今後の活動にご期待ください。

 

 

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