めっきによる抗菌、抗ウイルスについて

関連技術

微細

医療機器

先端科学

化学・薬品

めっき種別

無光沢銀

光沢銀

三元合金

めっきによる抗菌、抗ウイルスについて

 コロナ禍となっております現在、お客様より『抗菌、抗ウイルス効果のあるめっきは無いの?』という
お問合せが増えております。
そこでめっきによる抗菌、抗ウイルス作用について取り上げさせて頂きます。

 抗菌加工ガイドラインでは抗菌の定義として〖製品表面における細菌の増殖を抑制すること〗とあります。
抗菌には金属イオンが有効と言われております。殺菌力の強い金属イオンはCu(銅)>Ag(銀)>Au(金)
と言われております。Cu(銅)は硬貨、銅製鍋があります。Ag(銀)は食器に多く使われております。
Cu(銅)、Ag(銀)の抗菌、抗ウイルスは有効ですが耐食性などを考えるとAu(金)となります。銅製の硬貨
や黄銅製のドアーハンドル表面は無菌であることや、銀粒子を入れた水は長期間保存可能であるなど、銅や銀
の微量金属イオンの抗菌作用は知られているところです。

 上記以外でも抗菌性に適しているめっきはあります。亜鉛めっき、ニッケルめっきなどが適するといわれて
います。当社では下記の試験方法を対象に検討を行っております。

■抗菌性
 『JIS Z 2801抗菌加工製品-抗菌試験方法・抗菌効果』に基づいて試験を行います。試験に用いる細菌の種類
 としては。黄色ぶどう球菌、大腸菌があります。

1. シャーレ内の試験片(50mm×50mm)に試験菌液0.4mlを滴下しフィルム(40mm×40mm)をかぶせシャーレのふたをします。
2. シャーレを35℃、90%RH以上で24時間培養します。
3. SCDLP培地10mlを加え、フィルムと試験片から試験菌を洗い出し、洗い出し液中の菌数を寒天平板培養法により測定します。
4. 抗菌活性値を算出します。

抗菌活性値=log(無加工試料1㎠当たり・培養後生菌数)-log(加工試料1㎠当たり・培養後生菌数)


抗菌効果:抗菌活性値 ≧ 2.0
-例-  
        黄色ブドウ球菌                  大腸菌
 


■抗ウイルス性 ISO 21702

1. 50mm角のプレート状の検体に試験ウイルス液0.4mlを接種し、被覆フィルムを被せる。
  ※試験は未加工試料、加工試料で実施
2. ウイルス液接種後の試料を25±1℃、90%RH以上で24時間静置(接触)させる。
 (ウイルス株はインフルエンザウイルス(H3N2)、ネコカリシウイルス※の2種)
  ※ネコカリシウイルスはノロウイルスの代替ウイルスとして使用されています。

抗ウイルス評価:SIAA規格
-例-

 表面処理に抗菌、抗ウイルス機能ニーズは高くめっき技術での対応が求められていると考えております。
当社は取り扱っているめっきを再調査しそのニーズに対応していく考えです。既に一部のめっきに関し抗菌、
抗ウイルス試験を進めております。

 めっき仕上りの良さ、製品に合った耐食性能、抗菌・抗ウイルスを兼ね備えためっきをご提案できるよう
技術開発を進めております。

 今回のレポートをご覧頂いたお客様から抗菌、抗ウイルスに対するニーズが有りましたら情報を頂ければ
幸いで御座います。 抗菌、抗ウイルスめっきにつきましてのお問合せをお待ち申し上げます。

次号からヒキフネレポートを受信したい方

お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ

TEL: 03-3696-1981

FAX: 03-3696-4511

TOP