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めっきと品質

品質保証イメージ同じ金属加工でも、素材そのものの形を変える切削、プレス、鋳造、鍛造などは、いわば「物理的な」技術であるのに対し、めっきは肉眼では見えないプロセスを経る、いわば「化学的な」金属加工技術です。
私たちをとりまく空気の成分が常に変化しているように、めっき液のさまざまな成分も、気候などの影響を受けやすいものです。めっきには従って、機械化が進んだ物理的な加工技術に較べて、どうしても人的な技能に依存せざるを得ない宿命があります。
この結果、めっきはISO9001の要求事項では管理不可能な「特殊工程」に該当するとされています。

人的技能に依存すればするほど、品質の安定は難しくなります。機械やコンピュータとは異なり、人間は安定性とはほど遠い存在だからです。
どんなに繊細な部品でも安心してお使いいただくために、ヒキフネは3つのアプローチでこの難題に取り組んできました。

  1. 可能な限りの機械化を進めること
  2. 人の技能を高めた上で、それを分析して、「技術」として共有すること
  3. 処理液への影響要因を分析して、それを最小限に抑える管理をすること

ヒキフネは、1999年にISO9001を取得し、現在では2008年版への移行を果たしました。しばしば形骸化しているとの批判にさらされるISOですが、私たちはISO14001を含めて、導入した意義があったと実感しています。環境要因の影響が大きく、品質管理に困難を極めるめっきだけに、ISO9001の理念に含まれる「全員の参画」「継続的改善」を遵守するヒキフネの品質保証体制には、血が通っているのです。

品質保証活動の取り組み

品質方針
「人・設備・資金をフル活用し、お客さまの満足する製品を提供し続ける」

改訂日:
2010年8月10日
初版制定:
1998年4月

ISO9001の管理の下、品質管理を徹底しています。
作り込み品質はもちろんのこと、出荷前の目視検査に加え、充実した各種高機能検査設備を取り揃え、確かな製品づくりを行っています。

検査設備一覧

JSM-5200

走査型電子顕微鏡 JSM-5200 JEOL

概要
走査型電子顕微鏡は光学顕微鏡に比べ、画像の焦点深度が深く、倍率は1000倍以上で立体感のある画像が得られます。
用途
金属、鉄鋼、鉱物、セラミック、ガラス、プラスチック、ICなどが測定できます。
測定例
粒度が大きく粗い表面の場合、焦点深度が浅い光学顕微鏡はピントが全体に合いません。焦点深度の高い走査型電子顕微鏡で撮影すると、はっきりとした画像になります。

マイクロスコープ KH-2400 HIROX

概要
マイクロスコープはCCDカメラを内蔵した顕微鏡です。14インチカラーTVを見ながら手元で位置をかえられるため、容易に観察できます。倍率は15~2500倍まで観察が可能です。記録はビデオプリンタやデジタルデータとして出力できます。
用途
ほとんどの試料に対して測定可能です。
測定例
レンズを換えることで、斜めからの回転撮影が可能です。回転撮影は不具合部分の形状を把握することに利用できます。
SLM-700

レーザー顕微鏡 SLM-700 Lasertec

概要
通常の光学顕微鏡で確認できる低倍率の領域から、SEM等でしか確認できないような2000倍を越える領域までを観察できます。また、表面の高さ情報から、面粗さ、線粗さなどの表面の情報を測定できます。
測定例
肉眼では、欠陥部が凸なのか凹なのかわかりません。そこでレーザー顕微鏡で測定すると、高さ情報が得られます。

エネルギー分散型蛍光X線分析装置 EDX

概要
X線管から発生したX線を試料に照射すると散乱X線と、特性X線が放射されます。この特性X線をSi-Li半導体X線検出器で検出することで、ナトリウムからウランまでの多元素の同時定性分析が可能です。
用途
素材の定性分析、めっき皮膜の定性分析
測定例
未知の素材を分析することで、めっき処理に最適な前処理工程を確立できます。
品質管理イメージ

蛍光X線膜厚計 XDLM

概要
エネルギー分散型X線分析装置と基本的な原理は同じで、めっき膜厚を測定する専用機です。
用途
めっき、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、等による金属皮膜を高精度に測定できます。
測定例
当社では各めっき作業場に蛍光X線膜厚測定器を配置し、膜厚を管理し品質の安定に全力を尽くしています。

表面粗さ測定器 サーフテスト402 Mitutoyo

概要
平坦に思えるめっき表面も、測定対象として見ると、加工上の諸要因によって、高さ、深さなどの複雑な形状になってきます。測定には、起状の形状を周波数として捕らえて解析します。
用途
めっき、素材表面の粗さの測定

その他分析装置

表面性試験器
表面硬度、すべり性などを測定できます。
磨耗試験器
各素材、各めっきの対磨耗性が測定できます。
当社は外部研究分析機関と協力関係にあり、さまざまな分析機器での測定が可能です。

キャピラリー電気泳動 HP3D YOKOKAWA

概要
フールドシリカを用いた内径100μmの細管を電気泳動を用いて分離する装置です。キャピラリー内で電気泳動分離を行い、紫外吸収分光器で成分を検出します。
用途
めっき液の組成分析、工場排水中の分析など
測定例
無電解ニッケルめっきは、次亜りん酸ナトリウムを還元剤として、ニッケル金属を析出させます。次亜りん酸ナトリウムが酸化され不純物として、液内に蓄積されます。これが一定量以上蓄積されると、めっき皮膜の品質に悪影響を及ぼします。われわれは他の微量成分も、分析しめっきの品質の維持に取り組んでいます。データ2は無電解ニッケルめっき液の測定結果です。このように各種成分がピークとして得られます。

原子吸光分光光度計 SAS7500 SII

概要
炎の中に導入された金属の塩類は熱分解などを受けて、原子状の蒸気となります。そこで金属固有波長の光の吸収を測定することで分析ができます。
用途
化学、金属、半導体工業や食品、生体、土壌、水質、臨床検査などにおける微量金属、不純物などの分析
測定例
当社では主に金めっき液中の金の濃度を分析しています。